近年、客室乗務員や看護師、パイロットや警察官といった職業が人気を集めています。
これらの職業は、いずれも制服が象徴的な点で共通しているといえるでしょう。
しかし、花形であるこういった職業には特有の問題があります。
まずは制服代の負担の問題です。
以前は会社側がその費用を負担していましたが、近年の景気低迷を受けて、企業側の経費削減の一環として有償貸与しているケースが目立っています。
もう1つの問題点は、着替える時間は労働時間に含まれないという点です。
職業によっては着替えるのにかなりの時間を要す場合もありますが、着替える時間は労働時間に含まれないため、勤務の開始までに済ませておかなければなりません。
こういった問題点に対する改善方法として、費用の問題に関しては、必ずその会社の就業規則などで有償貸与している旨を調べましょう。
また、有償貸与だった場合、一般常識的な範囲を超えた高額な負担も許されないので、同業者の実態を調べるなどして、有償負担の金額が妥当であるかも確認するようにします。
一方、着替える時間の問題については、実は近年見直しの動きがあるようです。
制服はその職業の象徴であり、そのことが間接的に会社の利益になっていることは否定できません。
そのように考えると、着替えるという行為も仕事のうちになります。
すなわち、労働時間に含めることができるわけで、その意味では会社と交渉してみる余地は十分ありそうです。